DIXCELブレーキパッドM typeとスリットローターSD type

2020年9月21日月曜日

カーライフ レビュー

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 車検のついでにブレーキパッドとローターを同時交換したのでレビューします。

86GT Limitedの純正パッド

サーキット対応

86GT Limitedの純正パッドはそのままサーキットにも使えるものがついていて、確かに良く効きました。
好みもあるかと思いますが、私にはちょっとクセが強すぎた・・・。

リピートしませんでしたが、新品買ったら高いんでしょうね。

強すぎる初期制動

サーキット用とは言え市販車に標準装備されているパッドなので、走り出し直後の低温から強烈に効きます。
ペダルに伝わるフィーリングはメリメリと金属同士が食いつくようなイメージです。
ごく弱く踏んだ時の音もなかなか賑やかでしたね。
レース用のメタルパッドほどではありませんでしたが、冷えてればキーキー音もそこそこするし、温まってもゴーゴー音は消えませんでした。

強すぎる攻撃性

今回パッドとローターの交換をしようと思ったのは、ローターが減っていたからです。
これまでにレース用やジムカーナ用のフルメタルパッドなど、様々なパッドを使ってきましたが、ローターが先に終わるのは始めてでした。

とにかくダストがひどい

もう替えてしまったので写真がありませんが、とにかくブレーキダストがひどいものでした。
よくヨーロッパ車のホイールがダストで真っ黒なのを見かけますが、まさにあれです。
当時ブロンズ色のホイールを履いていましたが、それでも少し走っただけでダストが目立っていたので、シルバーなど白っぽいホイールの人はもっと悩んだでしょうね。

ダストが少ないブレーキパッド DIXCEL M type

DIXCELブレーキパッド M type
ブレーキパッド DIXCEL M type
(あれ?DIXCELのHP、まだhttpsじゃないんだな・・・)

このパッドを選んだ理由

ダストが少ないのを売りにしているパッドを探すと、真っ先に見つかるのがDIXCELのM typeかENDLESSのSSMあたりです。
やっぱりENDLESSの方がブランド力があるのか、ちょっと高いんですよね。
消耗品は安いほうがいいのでDIXCELを選びました。

もちろん安全性は問題ありません。
DIXCELはスポーツ用途向けだけではなく、一般車両の補修部品も作っているしっかりしたメーカーです。
販売、取り付けをやってくれるディーラーも一部あるようです。

実は以前使ってました

今の86の何台か前、Lexus IS250(初代)に乗っていました。
Lexusは元々海外向けに売っていたこともあり、ヨーロッパ車並にダストがひどい車でした。
スポーツカーならダストもある意味かっこいいんですが、セダンであのダストは我慢できなかったのですぐにパッドを替えてしまいました。
その時に出会ったのがDIXCELのM typeだったので、ダストの少なさも効き味も、ローターへの攻撃性が低いのも自身の体験でよく知っていました。

スリット入りで安いブレーキローター DIXCEL SD type

DIXCELブレーキローター SD type
ブレーキローター DIXCEL SD type

安いんです

せっかくローターを替えるならスリット入りにしようということで、これまた安いDIXCEL製をチョイス。
そりゃぁスリット無しのPD typeはもっと安いし、プレーンならもっと安いものも売っています。

裏技的に、DIXCELのPD typeをスリット加工してSD typeよりちょっとだけ安く売っている業者があるようですが、注文が面倒だし安心を買うつもりでSD typeを買いました。

スリット入りのメリット

パッドの表面を削って常にフレッシュにとかパッドが削れるときに出るガスが抜けるとか良さそうなことが色々言われてますが、この辺は体感できるものではありません。
特に街乗りでは全くわからないです。

制動力20%アップも正直なところよくわからないです。
効きすぎが嫌な人は正回転に取付けると若干制動力が落ちてパッドの減りも少なくなるようですが、良く効く逆回転で取付ければ良いと思います。

良くも悪くもプレーンとあまり変わらないので、見た目重視で付けるのもありですよ。

逆回転?正回転?

ややこしいんですが、一般的にスリット入りローターは逆回転に付けるのが常識です。
DIXCELの説明では一般的に付ける方向を逆回転と言っているので、もし誰かに取り付けを頼むとして、その人がスリット入りローターを何度か付けたことがある人だったら「逆回転で付けてね」と頼むとDIXCELの言う正回転で付けると思います。
頼むなら「普通に付けて」と言うか何も言わなければDIXCELの言う逆回転になるはずです。

油まみれじゃないんです

ブレーキローターの表面
多くの新品ブレーキローターは塗装されておらず、サビ防止の油まみれで送られてきます。ところがDIXCELはご覧のようにシルバーで塗装されていてサラサラです。
素手で触れます。これもDIXCELの良いところだと思ってます。

取り付け

ブレーキは重要保安部品です

ブレーキローターやパッドの交換は難しくはありませんが、重要保安部品です。
きちんとした整備工場に依頼するか、整備士立ち会いのもと作業してください。
ブレーキは失敗すると洒落になりません。

フロント

取り付けイメージ(前)
ダスト出てるじゃん!と思ったかもしれませんが、これローターの銀色の塗装が剥がれた粉です。
一皮むけたらすぐに収まって出なくなるのでご安心を。

リヤ

取り付けイメージ(後)
こちらも本当に取り付けて軽く走っただけの直後なので塗装の粉が写ってますが最初だけです。
錆止めの油漬けに比べたらこれぐらいなんてことありません。

パッドには鳴き止めのシムもグリスもちゃんと付けました。
昔は異音よりペダルタッチを重視してシムを抜いたり、塗るのが面倒でグリス塗らなかったりしましたが、街乗りメインの今は付けてエレガントに乗ってます。

レビュー

前置きが長くなって申し訳ない。やっと乗ってみてのレビューになります。

スリット入りローター DIXCEL SD type

スリットがあるからと言ってゴーゴー鳴ったりジャダーのような振動は一切ありません。
極端に制動力が上がることもありません。
写真を見てかっこいいなと思ったら、気軽にチョイスして良いと思います。

低ダストブレーキパッド DIXCEL M type

交換後に数百キロ走りましたが、純正パッドとは比べ物にならないくらいダストは少ないです。
全く出ないわけではありませんので、過剰な期待はしないように。
洗車の時にさっと拭けばOKぐらいの汚れ具合です。

M typeはサーキット向けではありません。
大きいサーキットでのタイムアタックに使うとフェードで怖い思いをするでしょう。
(サーキット走ってる間は平気でも、自走で帰る道中で炭化したパッドが一気に崩れ落ちることもあるので本当に気をつけて)
もちろん一般道、ワインディング、高速道路では全く問題ありません。
ジムカーナも大丈夫でしょう。サーキットでもミニサーキットやドリフト走行会なら問題なさそう(あくまでも自己責任で)。

M typeはコントロール性重視のパッドです。
純正は初期制動が強烈な味付けだったこともあり、最初はギャップに驚くと思います。
Lexusのときはそうでもありませんでしたが、86GT Limitedでは一発目のブレーキでヒヤッとしました。
ピストン戻すの忘れたかと思ったほど。
純正での街乗りはペダルを踏み込むというより、触るぐらいの踏力でないとカックンブレーキになってしまっていたので、そのクセが抜けていませんでした。
M typeは踏めば踏んだだけ奥で効く味付けです。
もうちょっと初期があっても良さそうな気もしますが、すぐに慣れます。
カックンに気を使わなくて済む分、長距離運転も疲れません。

低速でのスムーズなヒール&トゥもやりやすくなります。
初期が強すぎるとアクセルの高さが合うまでブレーキを踏み込めないし、そこまで踏み込んだらギクシャクするし、まぁ難しい。
もちろんサーキットでフルブレーキングした状態ならちょうどいい感じで普通にできますよ。

低速でヒール&トゥが必要かと言われるとそうではありませんが、せっかくMTに乗ったら気持ちよくリズムよく走りたいですからね。

まとめ

安くてコントロール性が良くてちゃんと効く、DIXCEL M typeとSD typeの組み合わせ、かなりおすすめです。




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フリーランスで主にソフトウェア開発をしています。

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