2025年7月に初回の車検を迎える我が家のロードスター。あっという間の3年でした。どノーマルを堪能する期間を終え、弱点が見えてきたところからちょっとだけ手を加えていこうと思います。
はじめに:NDロードスターをもっと楽しむためのカスタム計画
うちのロードスターは冒頭に書いた通り2022年式で、いわゆるND1の最終型です。990Sが登場して話題になったり、全グレードにKPCが搭載された頃のSスペシャルパッケージです。
まずはじめに言っておきたいのは、ノーマルの出来が素晴らしいということ。
今まで10台以上の車種を乗り継いできましたが、どノーマル状態でここまで満足できる車はありませんでした。そう、高速道路やサーキットを走るまではね・・・。

60km/h程度までの速度域で、一般道をのんびり走るには本当にノーマルが良いです。保安基準やら耐久性やらを考慮すると、いじらずノーマルのまま乗っているべきとも思います。
逆に、高速道路を多用するとかサーキット走行を楽しむとなると様々な不満が出てきます。
サーキットで感じた不満は上に貼った関連記事をご覧いただくとして、それより深刻だったのが高速道路。80km/hぐらいから接地感がなくなりリアも落ち着かず、直進が怖くてハンドルにしがみついてしまうほど。車線変更ではロールが大きくて怖い。滑ったり大きく挙動が乱れるわけではないとわかっていても、怖いものは怖い。
足回りをぶつけたりしていないんですが、もしかしたら直進安定性だけはアライメント調整だけでなんとかなるのかもしれない。しかしロールに関してはどうしようもない。
アライメント調整するならついでに車高もなんとかしたいよね。ステアリング交換時のセンター出しも一緒にできちゃうよね。ということで、この度ついに車高調とステアリング交換に踏み切ることにしました。
なんで今なの?
物価の高騰で御多分に洩れず、車のパーツも値上がりしてますね。早く落ち着いてほしいものです。
基本的にノーマルで乗り続けるつもりでしたが、パーツ費用のための資金は用意していました。資金は投資信託に預けていて、なんなら老後資金の足しになるんじゃないかと思えるほど順調に増えていたのですが、トランプ関税のあおりで暴落。プラスのうちに一旦利確しておこうと撤退しました。資金は銀行の普通口座に移して気軽に出し入れできる状況になり、他の用途で溶けてしまうかもしれない。その前にやってしまおう、というわけです。
トランプ関税の影響を受けなかったらノーマルのまま乗っていたかもしれません。良いキッカケだったと捉えよう。
ドレスアップの方向性:スポーツ志向 vs 快適性、見た目と走りのバランス
そもそも快適性を求める車種ではないと思っていましたが、小柄な人が2人乗る分にはノーマルが意外と快適だったりします。せっかくの快適性を犠牲にしない範囲で楽しみます。
スポーツ志向ではあるが今やサーキットは数年に1回。街乗り99%で飛ばさない。なので雰囲気重視。走行会に誘われたらいつでも参戦できる状態を目指します。
足回り
気になるのはやっぱり車高。フェンダーとタイヤのクリアランスですね。せめてカタログの写真ぐらいには近づけたい。30mm前後落とせば普段乗りでもさほど気を使わず、クリアランスも気にならないレベルになるはず。となると高価な車高調ではなく安価なダウンサスも視野に入ってくるわけですが、ダウンサスには次のような欠点があります。
- 落ちないまたは落ち過ぎと、想定通りの車高にならない場合がある。
- 前上がりになるなど、前後バランスがおかしくなる場合がある。
- ショックの縮み側ストロークが減り、伸び側が増える。
うまいこと想定通りの車高になれば安上がりで良いのですが、後から調整できる車高調にしておきたいところ。
ストロークの件は必ず起こる問題ではありますが、20〜30mm程度のダウンであれば街乗りなら気づかないレベルかもしれません。これは人によりますね。
ステアリング
純正は細身で径も36φほどでかなり良い方だと思います。細すぎると感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
交換しなくていいかななんて思っていましたが、慣れてきたらやはりちょっと径が大きく感じ始めたのと、10時10分付近にあるグリップの膨らみが邪魔に感じてきました。
あとロードスターに限らず、純正ステアリングって中心が円の真ん中ではなく気持〜ち下に寄ってません?ドリフト時のシュルシュルハンドルで軸がブレるような気持ち悪さがあります。
均一な細身でシンプルなデザイン、中心がど真ん中。ということで長年ナルディを愛用してます。
車高調選び:BLITZ ZZRかTEIN FLEX Z、悩ましい選択
街乗り99%なのであまり高性能である必要はありません。Sタイヤなど超ハイグリップタイヤを履く予定もないのでストリート用でじゅうぶん。定番のBLITZ ZZRとTEIN FLEX Zが最終候補に残り、散々悩んだ結果TEINに決定しました。

決め手は複筒式なので突っ張り感がなさそうであることと、国産であること。それだけ。本当に僅差でした。昔からのイメージカラーであるベターっとした緑色はちょっといただけないけど、まぁ覗き込まなければ見えないし良しとしましょう。
車高を落とすと気になる調整式スタビリンクやヘッドライトのオートレベライザー補正部品などは、30mm程度のダウンであれば変更無しで良さそうと判断し、一旦は付属品や純正部品そのままで様子を見ることにしました。
同価格帯で候補にあがったが、検討から除外したものとその理由は以下のとおりです。
BLITZ ZZR
TEIN FLEX Zとの違いは単筒式であること。リアショックの減衰力調整用の延長ケーブルが付属していること。減衰力調整が32段であること。おそらく海外製で、後述するLargusと同じところで作っていそう。リアスプリングのレートがFLEX Zより若干柔らかいが、販売店の店員さんによるとFLEX Zより硬く感じるとのこと。単筒式でガス圧が高いからそう感じるのか?最後まで候補に残ったが、Largusで苦い経験をしているので除外。
減衰力調整の段数について。最強と最弱の減衰力が同じなら、間が何段に切られているかってだけの話。あまり細かく切られていても3クリック飛ばしとかそんな使い方になるだけなので、段数が多ければ偉いってわけではないどころか、むしろ面倒くさいだけである。

ST COILOVERS(KW)
KWの廉価版であるST。廉価とはいえ高い。ジャーナリストやレーサーの評価が異様に高くて逆に気持ち悪いし、身近に使っている人を見たことがない。全長調整式ではなくネジ式なのはむしろ歓迎なのだが、本体がコストダウンで鉄製なのですぐに錆びそう。スプリングシートが樹脂製とのことで固着は気にしなくて良さそうではあるが早々に錆びるのは嫌。
Amazon、楽天、Yahooで取り扱いがなさそうなので公式ページのリンクを貼っておきますね。
CUSCO street zero A
競技車両向けパーツを多数扱っているCUSCOさんなので信頼性は高い。ネジ山の形状が工夫されていて砂噛みに強そう。だがこれまた使っている人が少ないのかレビュー記事や動画がほとんどない。販売店での値引率も低く、残念ながら除外。

Largus SpecS
以前新品を買って使ったことがある。性能は悪くないが耐久性に難あり。実際、2年持たずに付属のスタビリンクのブーツが破けて車検を通せないという事態に陥った経験あり。今は品質が上がっている可能性はあるが、念のため除外。当時なかった路面追従性重視のSSスプリングとかかなり気になったけどね。

他にもHKSやRGあたりも候補にあがりました。
長々と書きましたが、街乗りメインでハイグリップ履かないなら、そこそこ名の通ったメーカーのものであれば値段やブランドイメージで選んじゃって大丈夫じゃないでしょうかね。
ステアリング交換:手持ちのナルディとラフィックスII導入計画
細身でまん丸なナルディとの付き合いは長く、歴代乗ってきたほとんどの車で使っていました。昔は36φでブラックスポークでレザーのクラシックをずっと使っていて、途中から33φでブラックスポークでパンチングレザーでちょっとだけディープコーンのラリーに切り替えました。ラリーが手元にあったので今回はボスだけの新規購入となります。

ラフィックス2は盗難対策として導入を決意しました。何よりカッコいいし。

ステアリングスイッチの移植はしません。3年近く乗ってて押したの1回か2回だし、取ってつけたような見た目がどうも・・・ね。実際、取ってつけるわけだから間違いじゃないんだけど。
フリッパーもいりません。あれ便利かもしれないけどカッコ悪くありませんか?
今後のスケジュールと導入予定
2025年5月末に量販店で取り付け作業予約しました。場所と道具と時間と体力があれば自分でできる内容なのですが、あいにくどれもないので工賃をプロにお任せすることにしました。若い頃は自分でやってたんだけどねぇ。
まとめ:NDロードスターを「自分仕様」にしていく楽しみ
ノーマルのまま乗るのもよし、おしゃれにドレスアップするもよし、競技用にチューニングするもよし、色々な楽しみ方ができる車です。無理なくできる範囲で、なおかつ保安基準に適合する範囲で他人に迷惑かけなければいいんです。好きなように楽しみましょう。
今後ですがマフラー、ホイール(インチダウン)、バケットシートあたりが交換できたらいいななんて妄想してますがいつになるやら。
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